宮崎弁辞典について


  宮崎弁辞典はみんなで作る辞典です。
この辞典は、宮崎を離れて暮らしている人には懐かしく、宮崎にこれから引っ越すまたは観光で来らる予定の人には参考になるように、宮崎在住の人にはこんな言葉もあるよ。うちの方ではこうな風に言うよ。と見てもらえたらと思います。
 宮崎弁の、おもしろさ、奥深さ、独特の雰囲気、宮崎人の気質、昔からの伝統などいろいろ感じられると思います。

  宮崎の方言、特有の言い回し、表現、はやり言葉など、多くを記載して行こうと思いますが、完成度を上げるにはひとり、ふたりの知識では役不足です。多数のみなさんの投稿をお待ちしています。
 ※特に、手薄な県北(延岡地区の方)、県南(都城地区の方)、年配者、若年者のご協力をお願いします。

  高齢者しか使わない言葉、若い世代だけ、新しくできた言葉、 使わなくなって消えた言葉、宮崎弁は特に地域よって他県の影響を受け(県北は大分弁、県南は鹿児島弁、西は熊本弁) 人、場所、時代によって言葉も変わるため、これが正しい言葉なんてものはありません。このサイトに記載している言葉も現在は使われていないものも多いです。そのような事情を御理解の上、投稿、閲覧をお願いいたします。

  宮崎弁を紹介すると言うことは、どうしても大分弁、熊本弁、鹿児島弁とかぶる場合が多いです。これは九州弁が、大きく3つに分けて福岡、長崎、佐賀、熊本の肥筑方言(ひちくほうげん)、大分を中心とした豊日方言(ほうにちほうげん)、鹿児島の薩隅方言(さつぐうほうげん)に分類されることに由来します。
派生として奥豊後(おくぶんご)方言、諸県(もろかた)弁など各県独自に多岐に分かれますが大別すると上記の3方言が九州弁の元となっているためです。
つまりネイティブな宮崎弁は少なく、残念ですが宮崎弁は他県の寄せ集めであることは否めません。登録している語句の中で★がついてるものは、他県には見られない宮崎固有のものを表しています。


 宮崎弁の特徴

 1.喧嘩口調で話す。

  普通の会話でも、喧嘩口調で話すことが多いです。(話している本人は喧嘩しているつもりはないですが。)

  例:友達同士のA君とB君の学校帰りの会話 (=右は意味です)
  A君 「今日は、われんげでゲームでんすっかい?」           =「今日は、君の家でゲームでもしないかい?」
  B君 「うんにゃ、今日は祭りをやりよるかい、いちぇみろや?」     =「いいえ、今日は祭りをやっているから行って見ようよ?」
  A君 「そらまこつか?」「それやったらはよいくど」            =「それは本当ですか?」「だったら早く行こうよ」
  B君 「ぜんがねぇかい、一回いえん帰らんとどんげもならんわ」   =「お金が無いので、一度家に帰らないとどうしようもないよ」
  A君 「俺がおごってやるかい、こんままいくど」              =「僕がおごってあげるから、このまま行こうよ」
  B君 「とんげすっかね...」B君思案中・・・                =「どうしようかな...」
  A君 「わらなんてれつしょっとかコラッ、はよいくど!」          =「君は何をボサッとしてるんだ、早く行こうよ」

 こんな感じで、ほぼ命令口調か喧嘩腰で会話が進みます。
 特に「わらなんてれつしょっとかコラッ、はよいくど」 なんかは、怒った時にいう言葉で、東京弁で言えば「てめえ、何やってんだコラッ、はやくしねぇか」的なニュアンスなので、上司や目上の人に使うと本当の喧嘩になります。
 同年齢か目下には怒っていない時も普通の会話で使われ、しかもよく知った人にしか使わないため、宮崎弁の喧嘩口調はむしろ親しみを込めた言い方かもしれません?


 2.東京弁は気取っている?
   宮崎弁は、荒っぽい言葉や崩した言い方が多いため、東京弁(≒標準語)を宮崎人が聞くと丁寧な言葉に聞こえ、気取った話し方と取られることが多いです。(東京弁を話している人は全くその気はないですが)


 3.最後に「です。」「ます。」を付ければ共通語?
   宮崎人は、バリバリ宮崎弁で喋った後に「です」を付ければ、他県の人にも通じると思っているところがあるようです?
   例:「あん人がそんげして言いよったとですよ。」 「そりゃえれこっちゃったですな?」
   意味:「あの人がその様に言ってましたよ。」「それは大変なことでしたね?」

 4.ほんの少し地域が離れただけでも言葉や言い方が違う。
   地域により隣県の大分、熊本、鹿児島の影響を受けていて、となり町でも言葉が違う場合があります。
   例:県央(宮崎市近郊)「もぞなぎ」 
     県南(都城地区)「ぐらしか」
     ※どちらも「かわいそうな」の意味

 5.余計な?強調語を付けてしゃべる。または省略する。
   とにかく、何事も強調してしゃべります。
   例:ちん~、てげ~、ひん~、なま~
   これらの強調語をつけて「ちんがらつ」=「めちゃくちゃ」 「てげうめー」=「とてもおいしい」 「ひんだれた」=「とてもつかれた」 「なまぬきー」=「とても暑い」など。

   例:「~なさい」→「~ない」 「来い」=「きー」 「どこに」→「どき」 「はやく」→「はよ」など

 6.「ちゃ」、「ちぃ」、「ちゅ」、「ちぇ」、「ちょ」の発音が多い。

 7.アクセントが無い。
   全くと言っていいほどアクセントが無いので、「飴」と「雨」、「蜂」と「鉢」、「橋」と「箸」などの言い方に区別がない。
   逆にアクセントが無い話し方でも、文脈で意味を理解するので、そんなの気にしない宮崎人。
 
 8.宮崎弁のアクセントのひとつで「~い」で終わる形容詞を必ずと言っていいほど語尾を伸ばします。
   これらはすべて言葉を強調しているのですが、宮崎弁は実にこれが多いです。

   例:「美味い」=「うめー」 「太い」=「ふてー」 「暗い=くれー」 「寒い」=「さみー」 「痛い」=「いてー」 「黒い」=「くりー」
     「白い」=「しりー」 「くどい」=「くじー」 「温い」=「ぬきー」 「暑い」=「あちー」 「薄い」=「うしー」 「濃い」=「こいー」
     「高い」=「たけー」 「辛い」=「かれー」 「浅い」=「あせー」 「甘い」=「あめー」 「遅い」=「おせー」 「固い」=「かてー」
     「凄い」=「すげー」 「臭い」=「くせー」 「強い」=「つえー」 「速い」=「はえー」 「軽い」=「かりー」 「細い」=「ほせー」

 9.省略する。または縮める。

   例:「い」で終わる形容詞:
     「遠い」=「とい」 「きつい」=「きち」 「白い=しり」 「つらい」=「つれ」 「熱い」=「あち」 「あまい」=「あめ」........

     省略型:
     「それは」=「そら」 「これは」=「こら」 「あれは」=「あら」 「痩せた奴」=「やせたつ」 「太ったやつ」=「ふとったつ」 「だるい」=「だいぃ」 「めり込んだ」=「めりこだ」 

※これらも方言ではありますが、単語としていくらでもできます。これらに該当するものは極力登録しない方針です。

   宮崎弁の基本として、何事も強調して喋り、更に聞き手に話の内容の場面までをも伝えたいという気持ちの表れが、宮崎弁の共通した特徴とてしてあるように思います。

 注意事項

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 4.使い方の説明、内容に関する苦情は受けられません。
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 5.その他は、一般社会と同じルールです。
 6.リンクは自由です。
 7.意味欄の記入書式について
   辞典という性質上、好き勝手に書くと見にくくなりますのでなるべく下の例の書式でお願いします。

    意味:おんぼろ、ぼろぼろ、古びた様子              ←意味を書きます。
     用例:「こん車は、まこちがんたれやね。」            ←用例を書きます。
     例訳:「この車は、本当におんぼろですね。」          ←用例の訳を書きます。
     解説:人に対して使う場合もある。「ガンタレ息子」など。   ←言葉の解説を書きます。
     限定:最近の若い人はあまり使わなくなった。         ←限定される地域、年代などを書きます。


 8.単語の登録や修正をしてもすぐには反映されません。管理人が内容を確認し、OKになった時に更新されます。

 9.管理者への連絡または全体へのコメントは、あ行の「あ」または「Z」の単語へのコメントでお願いします。

以上


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